絵理奈の返事を聞いた貴一は笑顔を見せた。
「あ、あの…本当に夫には…」
「もちろん、大丈夫だよ。旦那さんには絶対に知られる事はないから、安心していいよ」
智明に知られる事さえなければ、今夜の事は自分1人で抱えて墓場まで持っていけば良く、そうすれば智明や家族を傷つけることはない。
とは言っても、絵理奈はまだ迷いを捨てきれていなかった。
絵理奈のような一途で真面目な女性にとって、一晩だけとはいえ、今まで守ってきた貞操を捨てる事にはやはりかなりの抵抗があった。
「奥さん、そんな思い詰めた顔をしないでよ。ほら、もう一杯飲もうか。リラックスできるからさ…」
そう言って貴一はまたグラスに酒を注ぐと、絵理奈に渡した。
<いっその事記憶が無くなるくらいに酔ってしまえば楽になるかもしれない…>
そんな想いで絵理奈は勧められるがままにグラスに口を付けた。
もう結構な量のアルコールを摂取している絵理奈。
さすがに身体が熱く、頭もボーっとしてきていた。
横にいる貴一に肩を抱かれているのは不快である事に変わりはなかったが、不思議とずっとされていると慣れてしまい、そんな感情も段々と薄れていた。
「で、奥さんはどうなの?好きなの?」
貴一は絵理奈の太ももを摩りながら聞いた。
だが、絵理奈は一瞬それが何のことを聞かれているのか、わからなかった。
「え?」
「セックスだよ。好きなの?」
絵理奈はセックスという言葉にドキッとしていた。
絵理奈はこんな状況だからなのか、セックスという言葉が凄く生々しく感じ、これから貴一とセックスをしなければいけないという現実が一気に近づいてきたように思え、緊張と共に鼓動が早くなった。
「そ、そんな事聞かれても…」
「好きか嫌いかくらいは答えられるでしょ?」
「…私は…ふ、普通です」
「じゃあ、嫌いではないってことかな?」
そう言いながら、貴一は赤面している絵理奈の表情を見つめた。
「奥さん、最近セックスをしたのはいつ?」
「ど、どうしてそんな事まで…」
「これも遊びのひとつかな。ただヤルだけじゃつまらないしね」
絵理奈は夫婦の性生活について話すのは嫌で仕方なかったが、答えない訳にはいかなかった。
そして、その質問は、絵理奈にとって答え辛いものだった。
何せ絵理奈と智明は2年以上もセックスをしていないのだから。
「正直に…だよ、奥さん」
「正直に…ですか…?」
「そう」
「…えっと…あの…年前…くらいです…」
「ん?聞こえない…」
「あの…に、2年前くらい…」
嘘を言ったところでそれが嘘だとバレる訳がないのだから、別に嘘をついても良かったのかもしれないが、絵理奈はそこまで頭が回らなかった。
貴一の態度には独特の威圧感があり、その威圧感が絵理奈に思考する余裕を無くさせていた。
「2年前!?ずいぶんとご無沙汰というか、完全にセックスレスじゃん」
案の定の反応に、絵理奈は俯くしかなかった。
「さっき宴会の席で言われた時は、やっぱり図星だったんだね。てことは、奥さんもかなり溜まっているんじゃないの?けど、ちょうど良かったじゃん。今日はその不満を解消できるかもしれないんだから」
「………」
絵理奈は貴一の話に対して黙って俯いたまま、小さく首を左右に振った。
絵理奈は性生活には不満を持っていたかもしれないが、それは愛する智明が相手でないと解消できるはずがなく、愛の無いセックスで満たされるようなものではないのだ。
「奥さんは本当に旦那さんを愛してるんだね。でも、奥さん、あなたも結婚しているとはいえ、ひとりの生身の女である事には変わりない訳でしょ?たまには欲しくて欲しくてたまらなくなる事もあるんじゃない?旦那さんじゃなくても、男の身体が」
「そ、そんな事…ありません」
「本当に?2年もの間一度も考えた事さえないの?」
「…それは…」
絵理奈は、智明以外の男性とするセックスを一度も想像した事がないと言えば嘘になるかもしれない。
しかし、それはあくまで想像だけで、実際にそういう事がしてみたいと思っていた訳ではなく、絵理奈に浮気心があった訳ではないのだ。
絵理奈が答えあぐねていると、そんな絵理奈の心を見透かしたように貴一は続けた。
「どうやら考えた事くらいはあるみたいだね」
またも図星を突かれ、顔を赤くする絵理奈。
「わ、私は別に…その…」
「奥さんはわかりやすい人だよね。それなら一緒に楽みましょうよ…」
そう言うと、貴一は肩に回していた手をゆっくりと下ろしていき、絵理奈の胸の膨らみを浴衣の上から触りはじめた。
「ああ…いや…」
胸を触られた絵理奈は嫌がる素振りを見せたが、貴一の手は今度は放してはくれなかった。
「こんな風に男に身体を触られるの、久しぶりなんでしょ?」
そう言いながら絵理奈の唇を見ながら顔を近づけてくる貴一。
キスをされると予感した絵理奈は、嫌そうに顔を背けた。
「愛のないセックスは、ただ不快なだけ?」
「あ、当たり前です…」
「みんな、最初はそう言うよね」
その言葉に、絵理奈の背筋にゾクッと寒気が走った。
「奥さん、女の身体って言うのは、奥が深いんだよ」
貴一の手がいやらしく浴衣の上から絵理奈の胸をまさぐりはじめた。
その動きはさっきまでのセクハラまがいのものではなく、明らかに絵理奈に性的快感を与えようとする愛撫の動きだった。
「あ…」
「それをこれから私が教えてあげるからね。奥さんは、たぶんまだ知らないだろうから…」
貴一は手のひらで柔らかな膨らみを揉み込みながら、同時に指先でブラジャーと浴衣越しに乳首の位置を探していた。
「ここ数年は旦那の仕事の事でストレスもたくさんあったでしょ?一晩くらい、他の男と気持ちいいことをしたって、罰は当たらないよ」
「私は…気持ち良くなんて、なりたく…ないです…」
気持ち良くなんかなりたくないという言葉と、反抗的な態度を続ける絵理奈に、貴一の顔から一瞬笑み消えた。
「奥さん、何か勘違いしてない?私は奥さんを満足させてあげたいと思ってるけど、奥さんもそう思ってくれないと困るんだよね。しっかり俺を満足させてくれないと…自分の立場を忘れちゃダメだよ。その前提で俺は楽しもうって言ってるんだから…」
貴一の口調は穏やかなものだったが、言っている内容は脅迫に近く、絵理奈は閉口するしかなかった。
<この人はまともじゃない…でも耐えなくちゃ…今日だけは…もう決めたんだから…>
そう自分自身に何度も言い聞かせる絵理奈は、目に涙を浮かべていた。
「ん…」
絵理奈が抵抗を止めると、貴一は再び笑みを浮かべて絵理奈の身体を触り始はじめた。
「それでいいんだよ、奥さん」
そして貴一は絵理奈の浴衣を徐々にはだけさせ、肩や白いブラジャーを露出させた。
「奥さんの肌、凄く綺麗だ。素晴らしいよ」
絵理奈の肩を撫でながら、そのきめ細やかな素肌の感触を楽しむ貴一。
「それにこのブラジャーの色とデザインが、清楚そうな感じの奥さんにとても似合ってるね」
そう言いながら、貴一は続けて絵理奈の浴衣の帯を解いていった。
<ああ…ダメ…脱がされちゃう…>
絵理奈がそう思っているうちに、帯はあっという間に解かれ、浴衣の前は開いてしまった。
ブラジャーとお揃いの下のパンティまで露出してしまい、急に恥ずかしさが増した絵理奈は、顔を赤くした。
絵理奈は咄嗟に身体を隠そうとしたが、貴一の手にその動きは阻まれてしまった。
そして、そのままスルスルと浴衣は身体から落ちていき、絵理奈はあっけなく下着だけの姿になった。
「綺麗だ、本当に綺麗だよ、奥さん」
貴一は絵理奈の全てを褒め、絵理奈は褒められれば褒められるほど羞恥心を刺激された。
「いや…そんなに見ないでください…」
「ダメだよ、もっと見せてもらうよ。奥さん、こんなに素晴らしいスタイルなんだから、もっと自信を持った方がいいよ」
嫌な相手なのに、身体の事を褒められ変に動揺してしまい、恥ずかしさと相まって、絵理奈の胸の鼓動は速くなっていった。
「奥さんは胸も結構大きいんだね。服や浴衣の上からじゃ、わからなかったよ」
「………」
「そしたら奥さん、そのブラを取って、見せてごらん」
「えっ?」
貴一の言葉に、驚きの表情を見せる絵理奈。
「あ、あの…自分でですか…?」
「そうだよ。それとも俺に脱がされたい?」
「そ、そんな事は…」
「じゃあ、自分で取ってごらん」
「………」
ブラジャーを外すために背中に手を持っていくも、絵理奈はホックを外すのを躊躇っていた。
どうしても、女としての防衛本能が貴一の前で裸になる事を拒んでたのだ。
「奥さん、どうしたの?早くブラを取って、あなたのオッパイを見せ欲しいなぁ…それとも、ここで終わりにする?別にいいんだよ、全ては奥さん次第だからね。ここで脱ぐか、採用を蹴るのか、好きな方を選べばいいんだからね」
「わ、わかりました…脱ぎますから…」
貴一の脅しに力なくそう返事をすると、絵理奈は震える手でホックを外した。
そして絵理奈は、また少し躊躇うような仕草をした後、意を決したようにゆっくりと身体からブラを取った。
貴一の目の前に絵理奈の乳房が露わになる。
<ああ…だめ……恥ずかしい…>
ブラジャーを取ると同時に、絵理奈は手で胸を隠した。
絵理奈は、夫である智明にも、もう2年間も裸を見せていなかったために、余計に男性の前で裸になるのを恥ずかしく感じていた。
「奥さん、隠さないでちゃんと見せてごらん。ほら、手をとかして…」
絵理奈が観念したように胸から手を離すと、貴一はまるで美術品を鑑賞するかのようにまじまじと絵理奈の乳房を見つめたのだった。
「あ、あの…本当に夫には…」
「もちろん、大丈夫だよ。旦那さんには絶対に知られる事はないから、安心していいよ」
智明に知られる事さえなければ、今夜の事は自分1人で抱えて墓場まで持っていけば良く、そうすれば智明や家族を傷つけることはない。
とは言っても、絵理奈はまだ迷いを捨てきれていなかった。
絵理奈のような一途で真面目な女性にとって、一晩だけとはいえ、今まで守ってきた貞操を捨てる事にはやはりかなりの抵抗があった。
「奥さん、そんな思い詰めた顔をしないでよ。ほら、もう一杯飲もうか。リラックスできるからさ…」
そう言って貴一はまたグラスに酒を注ぐと、絵理奈に渡した。
<いっその事記憶が無くなるくらいに酔ってしまえば楽になるかもしれない…>
そんな想いで絵理奈は勧められるがままにグラスに口を付けた。
もう結構な量のアルコールを摂取している絵理奈。
さすがに身体が熱く、頭もボーっとしてきていた。
横にいる貴一に肩を抱かれているのは不快である事に変わりはなかったが、不思議とずっとされていると慣れてしまい、そんな感情も段々と薄れていた。
「で、奥さんはどうなの?好きなの?」
貴一は絵理奈の太ももを摩りながら聞いた。
だが、絵理奈は一瞬それが何のことを聞かれているのか、わからなかった。
「え?」
「セックスだよ。好きなの?」
絵理奈はセックスという言葉にドキッとしていた。
絵理奈はこんな状況だからなのか、セックスという言葉が凄く生々しく感じ、これから貴一とセックスをしなければいけないという現実が一気に近づいてきたように思え、緊張と共に鼓動が早くなった。
「そ、そんな事聞かれても…」
「好きか嫌いかくらいは答えられるでしょ?」
「…私は…ふ、普通です」
「じゃあ、嫌いではないってことかな?」
そう言いながら、貴一は赤面している絵理奈の表情を見つめた。
「奥さん、最近セックスをしたのはいつ?」
「ど、どうしてそんな事まで…」
「これも遊びのひとつかな。ただヤルだけじゃつまらないしね」
絵理奈は夫婦の性生活について話すのは嫌で仕方なかったが、答えない訳にはいかなかった。
そして、その質問は、絵理奈にとって答え辛いものだった。
何せ絵理奈と智明は2年以上もセックスをしていないのだから。
「正直に…だよ、奥さん」
「正直に…ですか…?」
「そう」
「…えっと…あの…年前…くらいです…」
「ん?聞こえない…」
「あの…に、2年前くらい…」
嘘を言ったところでそれが嘘だとバレる訳がないのだから、別に嘘をついても良かったのかもしれないが、絵理奈はそこまで頭が回らなかった。
貴一の態度には独特の威圧感があり、その威圧感が絵理奈に思考する余裕を無くさせていた。
「2年前!?ずいぶんとご無沙汰というか、完全にセックスレスじゃん」
案の定の反応に、絵理奈は俯くしかなかった。
「さっき宴会の席で言われた時は、やっぱり図星だったんだね。てことは、奥さんもかなり溜まっているんじゃないの?けど、ちょうど良かったじゃん。今日はその不満を解消できるかもしれないんだから」
「………」
絵理奈は貴一の話に対して黙って俯いたまま、小さく首を左右に振った。
絵理奈は性生活には不満を持っていたかもしれないが、それは愛する智明が相手でないと解消できるはずがなく、愛の無いセックスで満たされるようなものではないのだ。
「奥さんは本当に旦那さんを愛してるんだね。でも、奥さん、あなたも結婚しているとはいえ、ひとりの生身の女である事には変わりない訳でしょ?たまには欲しくて欲しくてたまらなくなる事もあるんじゃない?旦那さんじゃなくても、男の身体が」
「そ、そんな事…ありません」
「本当に?2年もの間一度も考えた事さえないの?」
「…それは…」
絵理奈は、智明以外の男性とするセックスを一度も想像した事がないと言えば嘘になるかもしれない。
しかし、それはあくまで想像だけで、実際にそういう事がしてみたいと思っていた訳ではなく、絵理奈に浮気心があった訳ではないのだ。
絵理奈が答えあぐねていると、そんな絵理奈の心を見透かしたように貴一は続けた。
「どうやら考えた事くらいはあるみたいだね」
またも図星を突かれ、顔を赤くする絵理奈。
「わ、私は別に…その…」
「奥さんはわかりやすい人だよね。それなら一緒に楽みましょうよ…」
そう言うと、貴一は肩に回していた手をゆっくりと下ろしていき、絵理奈の胸の膨らみを浴衣の上から触りはじめた。
「ああ…いや…」
胸を触られた絵理奈は嫌がる素振りを見せたが、貴一の手は今度は放してはくれなかった。
「こんな風に男に身体を触られるの、久しぶりなんでしょ?」
そう言いながら絵理奈の唇を見ながら顔を近づけてくる貴一。
キスをされると予感した絵理奈は、嫌そうに顔を背けた。
「愛のないセックスは、ただ不快なだけ?」
「あ、当たり前です…」
「みんな、最初はそう言うよね」
その言葉に、絵理奈の背筋にゾクッと寒気が走った。
「奥さん、女の身体って言うのは、奥が深いんだよ」
貴一の手がいやらしく浴衣の上から絵理奈の胸をまさぐりはじめた。
その動きはさっきまでのセクハラまがいのものではなく、明らかに絵理奈に性的快感を与えようとする愛撫の動きだった。
「あ…」
「それをこれから私が教えてあげるからね。奥さんは、たぶんまだ知らないだろうから…」
貴一は手のひらで柔らかな膨らみを揉み込みながら、同時に指先でブラジャーと浴衣越しに乳首の位置を探していた。
「ここ数年は旦那の仕事の事でストレスもたくさんあったでしょ?一晩くらい、他の男と気持ちいいことをしたって、罰は当たらないよ」
「私は…気持ち良くなんて、なりたく…ないです…」
気持ち良くなんかなりたくないという言葉と、反抗的な態度を続ける絵理奈に、貴一の顔から一瞬笑み消えた。
「奥さん、何か勘違いしてない?私は奥さんを満足させてあげたいと思ってるけど、奥さんもそう思ってくれないと困るんだよね。しっかり俺を満足させてくれないと…自分の立場を忘れちゃダメだよ。その前提で俺は楽しもうって言ってるんだから…」
貴一の口調は穏やかなものだったが、言っている内容は脅迫に近く、絵理奈は閉口するしかなかった。
<この人はまともじゃない…でも耐えなくちゃ…今日だけは…もう決めたんだから…>
そう自分自身に何度も言い聞かせる絵理奈は、目に涙を浮かべていた。
「ん…」
絵理奈が抵抗を止めると、貴一は再び笑みを浮かべて絵理奈の身体を触り始はじめた。
「それでいいんだよ、奥さん」
そして貴一は絵理奈の浴衣を徐々にはだけさせ、肩や白いブラジャーを露出させた。
「奥さんの肌、凄く綺麗だ。素晴らしいよ」
絵理奈の肩を撫でながら、そのきめ細やかな素肌の感触を楽しむ貴一。
「それにこのブラジャーの色とデザインが、清楚そうな感じの奥さんにとても似合ってるね」
そう言いながら、貴一は続けて絵理奈の浴衣の帯を解いていった。
<ああ…ダメ…脱がされちゃう…>
絵理奈がそう思っているうちに、帯はあっという間に解かれ、浴衣の前は開いてしまった。
ブラジャーとお揃いの下のパンティまで露出してしまい、急に恥ずかしさが増した絵理奈は、顔を赤くした。
絵理奈は咄嗟に身体を隠そうとしたが、貴一の手にその動きは阻まれてしまった。
そして、そのままスルスルと浴衣は身体から落ちていき、絵理奈はあっけなく下着だけの姿になった。
「綺麗だ、本当に綺麗だよ、奥さん」
貴一は絵理奈の全てを褒め、絵理奈は褒められれば褒められるほど羞恥心を刺激された。
「いや…そんなに見ないでください…」
「ダメだよ、もっと見せてもらうよ。奥さん、こんなに素晴らしいスタイルなんだから、もっと自信を持った方がいいよ」
嫌な相手なのに、身体の事を褒められ変に動揺してしまい、恥ずかしさと相まって、絵理奈の胸の鼓動は速くなっていった。
「奥さんは胸も結構大きいんだね。服や浴衣の上からじゃ、わからなかったよ」
「………」
「そしたら奥さん、そのブラを取って、見せてごらん」
「えっ?」
貴一の言葉に、驚きの表情を見せる絵理奈。
「あ、あの…自分でですか…?」
「そうだよ。それとも俺に脱がされたい?」
「そ、そんな事は…」
「じゃあ、自分で取ってごらん」
「………」
ブラジャーを外すために背中に手を持っていくも、絵理奈はホックを外すのを躊躇っていた。
どうしても、女としての防衛本能が貴一の前で裸になる事を拒んでたのだ。
「奥さん、どうしたの?早くブラを取って、あなたのオッパイを見せ欲しいなぁ…それとも、ここで終わりにする?別にいいんだよ、全ては奥さん次第だからね。ここで脱ぐか、採用を蹴るのか、好きな方を選べばいいんだからね」
「わ、わかりました…脱ぎますから…」
貴一の脅しに力なくそう返事をすると、絵理奈は震える手でホックを外した。
そして絵理奈は、また少し躊躇うような仕草をした後、意を決したようにゆっくりと身体からブラを取った。
貴一の目の前に絵理奈の乳房が露わになる。
<ああ…だめ……恥ずかしい…>
ブラジャーを取ると同時に、絵理奈は手で胸を隠した。
絵理奈は、夫である智明にも、もう2年間も裸を見せていなかったために、余計に男性の前で裸になるのを恥ずかしく感じていた。
「奥さん、隠さないでちゃんと見せてごらん。ほら、手をとかして…」
絵理奈が観念したように胸から手を離すと、貴一はまるで美術品を鑑賞するかのようにまじまじと絵理奈の乳房を見つめたのだった。